跳ばない犬

跳べないVEGAは日本に来てからも他の二頭に比べ、凡庸な印象で特に目立つことはありませんでした。
ただ一つ、驚いたのは殆どキャッチミスをしないこと。フリップしない、オーバーは普通、センドアウトは全く跳ばないVEGAはディスクを落とさない犬でもあったのです。そのことに気づいてから、一つの仮説が頭に浮かびました。

跳べないから跳ばないのではなく、キャッチしたいから跳ばないのかも。

BarneeやBee、Shack、Jakeのように跳びたがる犬達は先ず跳ぶことを覚えてそれからキャッチングが上手くなっていくのが普通です。でも、もしもその逆がいたなら。つまり、先ずキャッチングを覚えて、それから跳ぶことを教えられたならどうなるのだろうか。

凡庸な跳べないVEGAは、まだ跳ばない特別なVEGAに見えてきました。それまでとは全く異なるトレーニングが始まりました。

外につないで高いDOG BOXを上り下りさせたり、バリケンの位置を高くしたり、飽きるほどのHOPトレーニングの繰り返しで、少しづつ跳んでキャッチすることに対する自信がVEGAの中に産まれてくるのが見えました。

20年近くこのスポーツをやってきて、「フリースタイルには良く跳ぶ犬を」というちっぽけな常識はいま壊れようとしています。同じ意味で跳ばない犬は駄目という常識もナンセンスになってきました。

勿論「良く跳んで良くキャッチする犬が理想のフリースタイルドッグ」なのは間違いないところです。そして、良く跳ぶ犬にキャッチングを教えるノウハウは長い間の蓄積がある。少なくともドグタウンの近辺には。

by dogtownfactory | 2012-09-14 03:41 | dog sports