チェアステイ

今では日本中に拡がった「チェアステイ」というオビテク。
もともとは、フライボールやドッグダンス、フリスビードッグと多くのドッグスポーツで活躍するPAM MARTINがハンティングドッグの仔犬を選別する伝統的な方法を基に考案したトレーニング方法。
彼女に教えてもらってからあらゆる場面で役に立つオビディエンスの基本がそこにちりばめられている。

ただ、いつもそこに感じる既視感のようなもの。
どこかで実際に使っている、というより実際に何度もやったことがあるという感覚があった。
一体、どこで使っているのだろうかが「チェアステイの謎」として自分の中に何年間もこびりついていた。

今シーズンのバギトレから、犬ぞりのトレーニングで、ShunやKouに基礎を教えていく中でようやくその謎が解けた。

何の事はないので、自分が一番驚いている。
犬ぞりではチームがスタートする際にドライバー(マッシャー)と先頭のリーダー犬との間には少なくとも約20mの距離があり、その間に十数頭のそり犬たちが同じラインに繋がれて走る。
最初の難関は全員(犬達)を一斉に、しかもスムースにスタートさせること。
今は、サポートする人手があるのでどんな犬が来ても問題なくスタートさせる事ができる。
でも、かつては自分ひとりでスタートさせていたので、リーダー犬を先頭の位置に立たせて、自分がそりやバギーのところに戻る。
経験の浅いリーダー犬は後ろを振り返って動き始め、ラインがこんがらがる。
自分はリーダー犬のところに急いで戻ってラインをほどき、その犬を再び先頭に立たせて、そりに戻る。
今度はリーダー犬とその後ろの犬がファイトを始める。
また、犬のところに急いで戻り、犬たちを引き離しにまた先頭に立たせ直す。

こんなことを何度も繰り返して、汗だくになって、ようやくちゃんと所定の場所で待てるリーダー犬が出来上がってくる。
今にして思えば、自分がまさに「チェアステイ」の少し難しいバージョンを、30年間近くやってきていたことに気付いた。

なんと、鈍いことか。チェアステイを最初に教わった時に気づいていれば、もっともっと分かりやすく、皆に伝えることが出来たのに。と悔やんでもやっぱり時は戻らない。
ごむえん、みんな。

それにしても、ハンティングドッグ、ディスクドッグ、フライボール、ドッグダンス、犬ぞり。
どれも異なるドッグスポーツなのにオビディエンスの深~いところでみんな繋がっていた。
凄い。

by dogtownfactory | 2012-01-23 12:47 | dog sports