EUROPE2

それでもヨーロッパは熱く燃えていた。

セミナーだけでもチェコ、ポーランド、スロベニア、ドイツ、オランダ、ウクライナ、ハンガリー、イングランドと8カ国からの参加。

いかに地続きとはいえ、一番近いドイツでも6時間以上のドライブ、ポーランドからは8時間以上。
20時間っていうのもいたのでやっぱり外国は外国。

彼らの並々ならぬ決意が伝わってきた。

中には気負いすぎてレッドカードを出されそうになった選手も数人いたけれど、帰る頃には嬉々としてほかの選手に 「ムーブアップトゥーユアドッグ!」 「ユーフォガットローハイ!!」 とか叫んでいた。

こっちは世界中どこに行っても基本は同じなので、いつものまんま。

「はい、集まって。」 「もっと早く動いて!!」 「スローイングはゆっくりね!!」 「ローハイ忘れるなよ。」 「あほになってるよー。」 とかね。



で、ドッグダンスの話をしなくちゃね。
アレナ(アリーナ)・スモルコバ?はボーダーとジャックラッセルのプレーヤー。
ドッグダンスはロンドンのクラフト展で優勝した実力。
ヘッドバンキングやスイム、ハンドスタンドなどのダンストリックはぬきんでていた。

けれど、何かが違う。
トリックは凄いのに全部、インサイドプレー。
つまり、犬と私だけの演技。
ジャッジに訴えかけてくるものがない。
勿論ギャラリーに対してもそれは見えてこない。
あれほどの腕前を持ちながらアメリカ人のトレーシー・カスターやマーク・ミアーのような観客を引き込むプレゼンテーションが無い。

これはもう一人目立っていたルツカ・プレボベ?も際立ったトリックをいくつも持っているのに上手く使えていない。
これは東欧系の国々の人たちの癖なのか。

どこか、日本人が必要以上に遠慮する姿に似ている。
凄くいいルーチンを持っているの犬と私だけのプレーになっている日本人プレーヤーは多い。
(かといって必要以上のガッツポーズや観客に拍手を求めるようなアピールはみっともない。難しいね。)

本人はシャイなのにフィールドを駆け回りパッシングを披露して大きな喝さいを受けていたのはマルタ・イーガ・パーセビッチ。
ベルジアンとの大きな演技はToahが2,3歳のころのKonishi&Toahの演技にも似て躍動感にあふれ、好感が持てた。

ダンスドッグムーブが多いヨーロッパで、Sakaiが言うアメリカンストロングスタイルのマルタのプレーはディスクドッグフリースタイルの多様性を証明していたのかも。

そんな中でShaun&Shackのルーチンはダンスムーブ、ファンキートリック、ストロングスタイル、ニューグリップなどの現代のフリースタイルのあらゆるスタイルをまんべんなく取り入れたバランスの良さで彼らとは異なるステージにいた。
また、日本やアメリカでタフさを要求されるトーナメントを勝ち抜いてきた経験は優勝に手をかけたときに無類の強さとなって現れていた。

ただし、それもShackのキャパを越えないように十分な配慮が必要になる。
Shackはあくまでもシャック。
Beeではないし、Reyでもない、Lusheetaでもない。

つまり自分のパートナーの能力を見極め、決してそれを越えず、そのうえでその能力を十分に引き出してあげることこそがプレイヤーの仕事。

日本、ヨーロッパ、アメリカ。そしてまだ見ぬアジアと南米の各国がいずれ出そろう日がやってくるはず。
それぞれがそれぞれの文化と価値観でこのスポーツに集う日が近い。
だからこそ、わかりやすい明確なルールとジャッジングが求められる。
USDDNの仕事はまだまだ山積みされている。
同じ意味でJDDNにも。

b0088395_2155778.jpg

by dogtownfactory | 2010-07-07 02:17 | dog sports