第8回ドグタウンカップ Video Session

先ずは優勝の清水慶洋&Hanzo“Congratulations”。そしてBound Bowのみんなにも“Congratulations”。

数々の出来事があって、落ち込んだり、迷ったリと随分遠回りしたような気もするけれど。
たどりついてみればやっぱり必要な時間だったのかもと思える。
芯の太い本当の強いチームになろうとしている。
今度は欲を出して、次のステップへ歩き出せるはず。本当におめでとう。
第8代ドグタウンカップチャンピオンは清水慶洋&Hanzo。


2年連続で初日の予選2ラウンドをトップで通過したのは木村伸吾&Natsu。風に強いスローイングスキルの確かさとNatsuのストロングマウスが安定した得点をたたき出す原動力。昨年は平井俊介&Shack、今年は清水&Hanzoに逆転を許して2年連続の準優勝。満足げな笑顔の中にも悔しさがのぞく。ただしこのチームはまだポテンシャルの7割程度しか出せていない。それでこのポジションはやっぱり凄い。

2連覇ならずの平井俊介&Shack。運営と選手の兼務は難しくもあり有利でもあるのでハンディキャップにはならないはず。単にこのチームが持つディスタンスの弱点が露呈したという見方が正しい。今、世界一と云われるルーチンを持つこのチームが破れるときはいつもこのパターン。このスポーツのむずかしさがここにある。
でも、チャンスがなかったわけもない。あと2キャッチ決勝フリースタイルで決めていれば全く別なストーリーも起こりえた。Toss & Fetch だけでは絶対に勝てないこのスポーツ。会場のムード、勝利へのストーリーを決めるのはやっぱり最後のフリースタイル。そこでのハンゾーや伸吾との勝負に負けた2008年ということ。


2004~05年の竹原昌子&リックの連覇の記録は今年も燦然と輝く。

松浦道子&Pamはいつものようにほぼ定位置に。という見え方ながら、実はこのチーム着実に伸びている。周りがぐんぐん実力をつけている中、安定したポジションを維持するのは至難の業。特にToss & Fetchの安定感は出色。アメリカでも活躍しそう。堂々の4位。

今やJDDN系の顔になりつつある宇佐見トシ枝&Conis。毎回、確実に進歩を重ね、でき上がってきたルーチンはディフィカルティー、バリエーション、エクスキューションいずれも抜群。後はToss & Fetchの爆発力。ズバリ、アベレージであと5mの距離を投げればメジャーでのタイトルも見えてくるはず。Conisも来シーズンくらいから全盛期を迎えるので勝負の時がやってくる。5位は本人残念と満足の間か。

予選16位からのジャンプアップで6位に入ったのは小西萌波&Toah。ガラリとルーチンを変えてきた今回。勢いだけではないスマートなセグメントは少し大人になった感があふれていた。マリノアという犬種を表現する上で一つの基準を作り始めているのかも。もちろん優勝できなかった本人は残念無念だとは思うけれど小西というプレイヤーは確実に進歩している。

TsubuG(円谷)&Monoは久しぶりの気合いの入ったフリーを見せて、去年の竹原&Accaの果たした会場を盛り上げる起爆剤に。ただし、Toss & Fetchは上位20チームで下から数えて2番目の11p。タイトル獲得ならず。7位。
来シーズンは真剣にARIELの刺客として盗りに来てほしい。


8位に入ったのは吉岡美緒&Lissa。今もっているものをまんべんなく発揮して納得の出来。次はさらにエクスキューションを上げてさらに上位を目指す戦いを。アメリカでは125点を目指して。

クオリファイする前にアメリカ行きを表明して準備を整えていた清水千春&Marine。大きなプレッシャーの中で9位、そしてクオリファイは実力の証明。アメリカではマリンの体調をベストに持って行って伸び伸びと最高のパフォーマンスを見せて。

難波輝一&Reyは以前に見た時よりバリエーションもあってさすがにアリゾナでも活躍した実力を見せていた。今回は風に悩まされベストのパフォーマンスとはいかなかったが多くのプレイヤーがその存在感を感じたはず。
次回はぜひ優勝争いを演じてほしい。実力あり。10位。


立花幸子&Chiffonはよく考えてきたルーチンで11位をゲット。欲しいのは「鉄板」テッパンといえるセグ。つまり、風が吹いても雨が降っても普通にやれば必ず決まるスタイリッシュなセグメント。これが一つ二つあれば途中で崩れかけても持ち直せるのでいつも安定した成績を残せる。上位のチームはこの鉄板セグを必ず持っている。春までのトレーニングの中で見つけてほしい。

12位に入ったのは二見貴士&Lusheeta。第1回のドグタウンカップチャンピオンの二見貴士が時の流れ、技術レベルの進化を超えて、若い犬のLusheetaとカムバック。過去の栄光によりかからずスローイングスキルを初歩から学びなおしてこの順位。かつて学んだことはすべて捨て去っても本当に大切なことはちゃんと蘇ってくるはず。今の姿勢を維持できればきっと大きな未来が開けてくる。

和田純枝&Cielはもとより実力派のチーム。最近実戦から離れていたけれどベースがしっかりしているのでこのくらいの成績は残せる。Toss & Fetchの間合いの取り方は完ぺき。13位。

吉岡浩二&Hayateは予選の順位が本当。ただし決勝のように崩れてしまう可能性もあるのは事実。それが単に風の影響なのか、それとも。ドグタウンカップの場合予選が終わってからの二十数時間の過ごし方によって犬のモチベーションが変わりやすい。上手くいったチームはつい犬によりかかってしまうことが多いので気をつけないと二日目に自滅する。浩二の場合はどっち。14位。

斎藤昇&Hikaruも初日の成績を二日目に維持できなかった。一度超えてしまえば平気な壁を今回も越えられなかった。みる限りではルーチンを難しく考えすぎている。もっと鉄板セグを用意しないと安定した成績は残せない。
それがフリースタイルということに気づけば順位は大きく変わる。15位。


四国を代表するフリースタイラーの一人、柳原伸一&Seiraが16位。この順位は当然。ほぼバランスよく構成されたルーチンはディフィカルティーを上げる前にまずエクスキューションを安定してあげること。そうしていつも9割が取れるようになったときにその先の必殺トリックを考えればいい。オリジナルのドッグキャッチやグランドのチェストボルトとか。


17位の原沢浩子&Vickeはもう少し上位を望んでいたはず。今回は気合の入ったスローイングを見せて風に立ち向かっていた。決勝ラウンドを乗り切るにはもっと貪欲にタイトル争いをする経験が必要。あと少しのスキルアップがあれば問題なくトップ10を狙える個性あふれるチーム。一つ一つの動きが犬も人もコミカルに見える。楽しさあふれるルーチン。これは才能。


松浦道子&Pingooの18位。ばたつきが目立つのは相変わらず。Pingooおそろしく速い犬。そのスピードを制御するために自分がどう動けばよいのか。犬とスピード競争にならないために何をすればいいのか。テーマはそこ。早い犬を相手にする人は逆にゆっくりとしたテンポを保つことが大切。

19位の矢口順子&Mauに対するコメントは簡単。Toss & Fetchを決めること。そして会場全体からフォーカスされる順位で決勝ラウンドに臨むこと。あといくつかの絶対にキャッチミスするシークエンスにちゃんと対処すること。

20位の吉岡美緒&Marcusは大健闘と言ってあげたいけれど、ディスクマネージメントが悪すぎる。若い犬に対して自分が落ち着いてルーチンをコントロールすることが大事。7~8枚のディスクでシンプルなルーチンを落ち着いて教えてあげることで犬の態度が変わってくるはず。今のままだと単にせっかちな犬を作ろうとしているように見える。

木村靖子&Hakuはようやく本来の力を発揮し始めている。トスが遅れたりとかセットアップに時間がかかりすぎたりとかの良くない癖がもう少し治ってくればサクセスストーリに乗っかれるはず。自分のVを見るときにもっと犬の細かい挙動に注意すること。21位。

奈良秋子&Anjuは緊張のせいか初日のフリーが不完全燃焼。決勝のフリーでようやくそのポテンシャルの片鱗を見せていた。独特のリズム感は凄く個性を感じるのでテンポのいいリズミカルなセグメントを鉄板で用意すると強くなれるはず。Toss & Fetchはさすが九州の女。22位。

吉田由紀子 & Cheecooは残念無念23位。このチームも鉄板が足りない。犬も人も応援もハラハラドキドキ。
決まれば凄いけれどなかなか決まらない。結局いつも急いでいる人。いつも急いでいる犬。どこでこの連鎖を止めるのか。これがボーダーフリーの宿命的な課題。で、やっぱり落ち着いて決められる鉄板に帰りつく。ん?分かりにくい?じゃあまた今度しゃべる。多分、最もポテンシャルの大きなチームが今回下位に沈んでしまった原因の話。


岡林さおり&Patty。24位。全然不得意なToss & Fetchの話は置いておく。このチームのファンは多い。元気で楽しそう。犬も人もはつらつ。見ているだけで明るい気持ちになれる。後は実力をつけて好きなだけ順位を上げていけばいい。正しい投げ練が必要。


木村靖子&Primaは27位。少しずつ順位を上げてきている。明るい動きに特徴のあるプリーマを生かしたルーチンを来春までに見つけてほしい。すべてはそれから。もっと上を見つめて。あれほどきれいなフリップを決める犬はそんなに多くはいない。

阿部和正&Atomの26位は順当。ドライブに難のあるアトムを阿部のドライブがカバーして共感の持てるアクティブなルーチンを見せた。アトムのフィジカルを引き運動や水泳で引き上げていけばTOP15は夢ではない。
多くの人が拍手をおしまなかった今回のルーチンだった。



吉岡浩二&Joeeの27位はポテンシャルの4割くらい。ハヤテとの間で解決出来ていることがジョーイーとの間ではまだまだ大きな問題として横たわっている。来年に向けての大きな課題。浩二は超えることができるはず。ただ少し時間をかけすぎているように思う。まあ、先ずはUSDDNをハヤテと一緒にやっつけちゃって。


平井俊介&Jacubの28位という順位に意味はない。ヤコブの正しいドライブ、リトリーブ。正確なグリップとアジリティー能力を確かめられたことが収穫。それからすぐれた運動神経も。


白石雅己&Aska.は最近の四国フリーをリードする存在。本来の力を発揮すればという思い。初の長旅と緊張感ルーキーオブザイヤーの再右翼ながら下位に沈んだ。得意のToss & Fetchが12pでは厳しいかも。残念ながら29位。

酒井寛&Matraは微妙な順位。フリー、トスフェチともにエクスキューションが必要。しかもそのほとんどは人間の注意深さで解決できるものばかり。マトラは類稀なエアデール。来年から3年くらいは勝負の年。ディスクドッグの常識を変えることができるチームの初陣は30位。


官澤月子&Pohは31位。風のせいでルーチンを変えた?もっとショートパッシングを使えばポーの良さを引き出せるはず。クイックなターンをルーチンの中で教えてあげてオーシー特有の動きを長所に変えられるはず。今は逆に犬を止めるセグメントをショーケースにしている。それは間違いだと思う。いつもトップ10を目指してエクスキューションを高めてほしい。オーシーの素晴らしさを日本に広めるっていうお仕事はどう?


金田香織&Sharkはピカピカの新人チーム。姿勢のいい金田香織と元気印のシャークのコンビは一度見たら忘れられない印象を残す。これだけでもう大切なポイントを獲得している。足りないのはボーダー特有のグリップの弱さ。徹底したタグトレーニング。ボールトレーング。ディスクタグ。リコールトレーニング。正しいYes/No ゲーム。クリッカーを利用したキャッチングドリル。ローラーを使ってのチェーシング。やれることはたくさんあるはず。ともあれ「ようこそ!! ドグタウンカップへ、ディスクドッグスポーツへ」

奈良博一&Jackはるばる鹿児島からの参加。Shinjiこと安田信二とともに鹿児島で活動しているチーム。やはり二日目の風にやられて順位を下げたことから風対策とルーチンを最後まで全うするための鉄板を用意することが必要。常に9割のキャッチ率を意識してルーチン練習することが大切。どんな時でも9割は行けるとなった時に初めてディフィカルティーを高めていく順番がこのチームには大切。


宇佐見トシ枝&Cocoaは一歩ずつ順調にステップを登ってきている。イケイケに見えるココアを少しずつリアルディスクドッグに育ててきている。このあと春までの時間をつかってスケールの大きなルーチンを仕上げてほしい。ひょっとするとそんなに遠くない時期にココア時代がやってくるかも。でも、ゆっくりね。


七五三木充智子&Ashは未完成。なんでも出来て、なんにも出来ない。あと少しでアッシュの心に手が届きそう。やつの心を捕まえてしまえば上位に名を連ねるチームの仲間入り。あとすこし。このチームの進化は多くのチームにとっていい教材になるはず。

小菅紀江&Andyは以前の大きなプレーからすっかりスタイルを変えておとなしめのルーチン。プレイヤーのけがの関係?ひと際輝く個性を発揮してきたチームなのでこのままフェードアウトさせたくないチーム。


金谷晶子&Yutaは第1回から連続出場。ただ続けて出ているだけではない。出るたびにルーチンのクオリティーを毎年レベルアップしてきていることは称賛に値する。今年はToss & Fetchを決められず下位に沈んだがキレのある動きと吟味されたルーチンはやはりバージョンアップしていた。


小池博美&Meiは最近安定してきたToss & Fetchを決められなかったのが残念。もっと上の方で演技したかった。ここの位置でプレーするチームは必ずプレイヤー側の投げミスが付きまとう。つまり投げた瞬間に「ああ、これはキャッチできない。」と思わせるスローが何発かは混じっている。これをなくすことが何より大事。風があってもね。スモールドッグクラス 初代チャンピオン。でも、もっとできる。


須貝尚史&Lyn。リンは優れたアスリートながらドライブに大きな問題を抱える犬。もちろんディスクは大好き。しかし、ディスタンス系になるとすぐに二の足を踏んでキャッチに行けない。もちろんこれは関係性の問題からくる。これを2年がかりであきらめずに少しずつクリアーしてきた須貝。努力は実りつつある。リンと同じ症状の犬を何頭か見たことはある。問題をクリアーした犬を見たことはない。もし須貝とリンが乗り越えることができたらとても凄いこと。滅多に使わない言葉で言うと「頑張れ!あと少し!」

浅見紀子&Haku。ハクは珍しいシェットランド。激しいドライブでいつも浅見にプレッシャーをかける。勿論ドライブが高いのは悪いことではない。しかし、高すぎるドライブは絶対に良くない。まして、おかしな本に出ているようなテンションを上げてディスクをやらせるトレーニング方法は間違い。それを直す方法はおおきく2つある。ひとつはToss & Fetchのリレーとスローイングを変えるやり方。もう一つはコマンドのかけ方を徹底的に治す方法。もちろん両方を同時に直すのが一番。ちゃんと教えてあげたいすごく興味のあるチーム。


ディスクドッグチームとしての実力はある。でも、やはり犬のテンションを頼りにディスクに向かう方法から抜けられずにいるのが森下和見&Hana。ディスクをやってほしいと願ってはいけない。僕らは犬にディスクを強制することは絶対にできない。ディスクをやりたがっている犬としかできないはず。ディスクはあくまでもご褒美でやってあげるという気持ちを持つことができるかどうか。つまり、犬という動物を森下が理解できるかどうかが一番大切なこと。そのあとは好きなだけ上位を目指すことができるチーム。


山崎幸 & Tenkaに対しても同じことを伝えたい。この手の問題はトレーニングではなんとか露呈せずに済むことが本番になると極端に出てくる。最近、力をつけてきたこのチームもまだ、どこかで犬のテンションを高めることで前に進んでいこうとする癖が残っている。特に、ディスクを無視したり、高いはずのドライブが突然途切れたりするトラブルは運動能力の優れている犬に現れることがほとんど。根気よく対処するのがすべて。細かくは10月にもう一度。

少しずつ着実に前進を続けているのは上野修平&Rasta。Toss & Fetchの4.5pは間違ったやり方。まず3.5pを3発くらいとらせてから4.5pを狙うべき。ラスタの満点は18pに設定するべき。そして、成功の体験をラスタに積み重ねさせることが次のステップ。


辻山尚&NonのToss & Fetchはリレー、スローイングともかなりの高レベル。点数が伴わないのはやっぱり関係性?トレーニング方法を変えてみる方がいいかも。いろんなところできらりと光るこのチームがこの順位にいるのはきっとどこかに問題がのこっている。少なくとも半分より上にいなければ。

酒井伸子&Adel。・・・。酒井伸子はこのスポーツがよく見えている。寛ともどもいつも俺に色々なヒントをくれる。その、理解力をアデルとのプレーに発揮してくれるとかる~く順位が10くらい上がる。とにかく緊張しすぎ。ディスクドッグシャイ? ほんとはもっと投げられることを知っている。


阿部やす江&Marsa。ショートパッシング、ジグザグ、グランドオーバー、バリエーションスロー、エアバン癖の矯正、ドッグキャッチ、クリッカートレーニングetc.やれることやるべきこと、やらなきゃいけないことはいっぱいある。待っているよ。今日はお見舞いの電話をありがとう。


須貝尚史&BanieはLynのモチベーション造りのために参加。でもそれは犬の気持ちを捕まえるトレーニングという意味で大きなチャンス。今回それが活かせたかというと答えはNO。犬の心の動きを見逃さない観察力を磨くことがもっと必要だと思う。でも、リンとのプレーに明るい兆しが出てきたので先ずはバーニーの仕事は終了だね。

by dogtownfactory | 2009-09-29 15:04 | dog sports